新型コロナウイルスの世界的な流行が続いている中、航空便の運航停止などが影響し、韓国に不法滞在している外国人が、過去最大のおよそ40万に達する勢いであることが分かりました。
法務部の出入国外国人政策本部が26日に発表した統計によりますと、韓国に不法滞在している外国人は5月時点で39万6654人となり、去年の同じ時期に比べて10%増加して、過去最大を記録しました。
これは、定められた期限内に出国しなければならない外国人が、新型コロナウイルスによる航空便の運航停止などで、韓国に滞在せざるを得ない状況などが発生したことによるものだということです。
5月の滞在外国人のうち、不法滞在者の割合を表す「不法滞在率」は、過去最高だった去年の15.5%を更新し、18.5%となりました。
韓国に滞在する外国人の5人に1人近くが、不法滞在者ということになります。
出入国外国人政策本部の関係者は、「母国に帰りたいと願う不法滞在者は、できるだけ早く帰国できるように取り組んでいるが、自国民の帰国すら受け入れようとしない国が増えている」とし、「大きな変化がない限り、当分の間は、不法滞在者の増加傾向が続く」と述べました。