過去最高レベルの強風を伴う台風8号は、26日午前11時の時点で、済州島(チェジュド)の西南西およそ210キロメートルの海上を時速19キロで北上しています。
台風8号の中心気圧は26日午前12時現在、945ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は45メートルです。
今回の台風8号は、過去最大風速を記録した2003年9月の台風14号を更新する可能性があります。
台風14号は、2003年9月12日に最大風速51.1メートル、最大瞬間風速60メートルを記録しました。
風速が35メートルを超えると電車が脱線する可能性があり、40メートル超えると人はもちろん、大きな岩も飛ばされるほか、走っている車が転倒する水準だとされています。
気象庁によりますと、台風8号は、26日の午後8時に全羅南道(チョルラナムド)にある黒山島(フクサンド)付近を通過し、27日の午前4時から5時にかけてソウルに接近するということです。
北韓の黄海道(ファンヘド)には、27日午前5時から6時の間に上陸するものとみられます。
一方、26日正午の時点で、台風が接近している済州島と全羅南道(チョルラナムド)の海岸には台風特報が出され、最大瞬間風速が28メートルを超える非常に強い風が吹いているほか、雷などを伴う1時間当たり30ミリの非常に激しい雨が降っています。
また、26日正午現在の降水量は、全羅南道・麗水(ヨス)市巨文(コムン)島で53ミリ、済州・西帰浦(ソギポ)市で120.5ミリなどとなっています。