済州島（チェジュド）に上陸し、韓半島西の海、西海（ソヘ）を北上した台風８号は、27日午前６時ごろに北韓の黄海道（ファンヘド）に上陸しました。台風による国内での人命被害はありませんでした。
中央災害安全対策本部が発表した台風８号による国内の被害状況によりますと、27日午前６時の時点で人命被害はなく、施設の被害だけが報告されているということです。
それによりますと、強風の影響で街路樹が倒れたり、街灯や電柱が損傷するなど60件の公共施設、41件の私有施設の被害が確認されました。
私有施設の被害としては、看板や建物の外壁の損傷のほか、忠清南道（チュンチョンナムド）泰安（テアン）の養殖場では停電によってヒラメ200万匹に損害が出たということです。
停電も相次ぎ、公式に集計されただけでも済州でおよそ800世帯、光州（クァンジュ）で300世帯、忠清南道で300世帯、全羅南道（チョンラナムド）新安（シナン）で90世帯の停電が確認されました。
一方、全国空港で航空便438便が欠航となり、旅客船99航路の157隻が欠航しました。鉄道も韓国南部を走る路線の一部区間が26日夕方から運転を見合わせました。