国連の人道問題調整事務所は、現地時間の8月31日、北韓など63の国と地域に対して新型コロナウイルスにうまく対応できるように支援する「新型コロナウイルス国際人道的対応計画」の報告書を発表しました。
報告書によりますと、これまでに確保された北韓に対する支援金は180万ドルで、ことし6月時点の130万ドルから50万ドル増えましたが、北韓が新型コロナウイルスに対応するために必要とされる3970万ドルを大きく下回っており、北韓はコロナ対策資金の確保が依然として難しい情勢です。
北韓側は、新型コロナウイルスの感染者は一人もいないと主張していますが、WHO=世界保健機関は、アメリカのメディアに対して、北韓で新型コロナウイルスによって隔離された人は、累計で3万965人に上るとしています。
国連人道問題調整事務所は、「世界的な大流行が、数百万の人々を飢餓直前にまで追い込んでいる」と懸念を示しています。