大型で強い台風9号は、3日早朝、済州島(チェジュド)付近を経て韓国南部に上陸したあと、午前6時半ごろ、東の海に抜けました。
中央災害安全対策本部によりますと、釜山(プサン)市で60代の女性が、強風で割れたガラスの破片に当たって死亡しました。
また釜山市などで、低い土地に住む1505世帯2280人が、安全な場所に避難しました。
強い雨風による施設などの被害は、858件が報告されました。
このうち、道路、街路樹、信号機など公共施設の被害が295件、住宅浸水や破損など私有施設の被害が563件でした。
また、釜山市東部の海岸にある韓国水力原子力会社の古里(コリ)原子力発電所3号機と4号機、新古里(シンゴリ)原子力発電所の1号機と2号機の、合わせて4基の原発が、台風の影響で外部の電源に異常が発生したため、運転を停止しました。しかし放射性物質の漏えいはなかったということです。