ソウル市は、新型コロナウイルスのクラスター＝集団感染が発生したプロテスタント系教会の「サラン第一教会」と、この教会の牧師を相手取って、5億ウォンの損害賠償請求訴訟を起こす方針を決めました。
サラン第一教会に関係する感染者は3日の時点で、前の日より22人増えて、1139人になりました。
この訴訟では、この教会に関係する感染者の検査費、治療費など現段階で明確に算出できる、求償権の行使可能額の一部を請求するとしています。
また疫学調査の費用や、税収の減少分、住民への支援金の増加分、公共交通手段の利用者の減少による収入の減少分などの損害賠償の請求も検討しています。
国民健康保険公団も、この教会を相手取って、感染者1035人分の診療費にあたる55億ウォンの損害賠償請求訴訟を起こす方針を、先月31日、発表しています。
また京畿道（キョンギド）は3日、この教会を訪問していたにもかかわらず、検査を受けなかった信徒20人を警察に告発しています。
一方、新型コロナウイルスに感染して入院治療を受けていたこの教会の牧師は、退院直後の1日、記者会見を開いて、文在寅（ムン・ジェイン）大統領を非難するとともに、3日には、教会の家宅捜索に対する不快感を、弁護士を通じて表明しました。