大韓航空は、コロナで乗客が激減した旅客機を、貨物専用機に改造して貨物輸送の拡大に取り組み始めました。
大韓航空は、運航されていない旅客機2機の座席全部を取り外して貨物専用機として利用することになり、改造された貨物機1機が8日、アメリカ中部オハイオ州コロンバスのリッケンバッカー国際空港に向けて仁川空港を出発しました。
大韓航空は、ことし6月から、旅客機の座席スペースに荷物を載せられるようにしたバッグを設置するなどして貨物輸送を行っていましたが、輸送能力をより高めるため、貨物専用機への改造を決めたということです。
大韓航空グループに属する格安航空会社(LCC)のジンエア―も、来月から旅客機1機を貨物機として利用する方針です。
新型コロナウイルスの感染拡大で、海外旅行の需要は落ち込んでいる反面、医薬品などの貨物輸送の需要は増えており、航空会社は、貨物輸送を増やすことで、収益の改善をはかりたい考えです。