アメリカの偵察機2機が韓半島上空を偵察飛行したことがわかりました。
民間の航空追跡サイト「エアクラフト・スポット」によりますと、アメリカ空軍の偵察機「RC-135S」1機が9日午前、韓半島西の海、西海(ソヘ)上空や中国の山東半島南側の上空を、数時間にわたって飛行したということです。
「RC-135S」は、弾道ミサイルを遠距離から追跡できるアメリカ空軍の偵察機で、これまでも南シナ海に展開したことは、たびたびありましたが、西海の上空にまで進出したのは異例のことです。
「RC-135S」の出動をめぐっては、米中間の軍事的な緊張が高まっているなか、中国に弾道ミサイル発射の兆しが見られたのではないかとする分析が出ています。
中国は先月26日、アメリカ空軍の偵察機が南シナ海近海に設定した飛行禁止区域に進入したことに反発して、弾道ミサイルと2発の中距離ミサイルを発射しました。
一方、アメリカ陸軍が運用する偵察機「CL-600」も、9日午後、韓国首都圏の上空を飛行したことが確認されました。
「CL-600」は、主に東シナ海や南シナ海で任務を遂行していますが、韓半島上空で確認されたのは異例のことで、9日の北韓の建国記念日「9.9節」にあたって、ミサイル発射を監視するための飛行だったのではないかという見方が出ています。