韓国政府は、先の台風9号と10号で大きな被害を受けた5つの地域を、先週の15日に、特別災害地域に指定したのに続き、23日にはさらに24の地域を追加し、特別災害地域は、あわせて29の地域になりました。
今回、特別災害地域に指定された地域は、前回と同様、江原道(カンウォンド)や慶尚道 (キョンサンド)に集中していますが、新たに済州市の地域が1つ含まれました。
特別災害地域に指定された地域は、自治体経費で負担する復旧費用の5割から8割を国が支援します。また、台風の影響で生活に被害が出ている被災者には、災害支援金が支給されるほか、公共料金の減免や、予備軍訓練免除などの恩恵が与えられます。
政府の集計によりますと、先の台風9号と10号の影響で、4人が死亡、10人がけがをし、11の地域で1230人の被災者が出ました。
被害を受けた公共施設と私有施設は、全部で9647件で、浸水や破損の被害を受けた住宅は1083件、農耕地の被害面積は1万9360ヘクタールに上りました。
政府は自治体と連携して、被災地域の復旧を急ぐ考えです。