保守系の市民団体が、9日の「ハングルの日」の祝日に、ソウル都心で反政府集会を開くための届け出を警察に出したのに対し、警察は集会の禁止を通知しました。
保守系の市民団体「8.15国民非常対策委員会」は5日、記者会見を開き、9日の「ハングルの日」にソウル都心の光化門広場周辺の2か所でマスクの着用など感染防止対策を徹底したうえで1000人ほどが集まる集会の開催届けを出したことを明らかにしました。
連休となる9日と10日には、10人以上が集まる集会の届け出が合わせて100件以上警察に出されていますが、ソウルで10人以上の集会を禁じた保健当局の方針に沿って、警察はこれらの集会の禁止を通知しました。
これに対して、保守団体らはソウル行政裁判所に処分の停止を求めて申し立てを行うとしています。
警察は、建国記念日にあたる10月3日の「開天節」には、光化門広場への立ち入りを禁止するため周辺の道路に警察車両やフェンスを並べ、2重3重のバリケードを設置しました。
こうした措置について行き過ぎだという批判が出ていることについて、警察は、新型コロナの感染拡大を防ぐためのやむを得ない措置だったと説明しています。