新型コロナの影響で低迷している観光産業の喚起策として、一部の国で、両国間を隔離期間なしで往来できるようにする「トラベルバブル」を締結する動きが出ているなか、シンガポールで、トラベルバブルを最も締結したい国に、韓国が選ばれました。
「トラベルバブル」とは、国・地域同士が一定の条件で相互協定を結び、両国の間を、隔離措置を取らずに自由に往来できるようにする措置で、ニュージーランドとオーストラリアの間で自由往来を再開させたことから使われるようになった言葉です。
今月6日、シンガポール政府が、一部の国とトラベルバブルの締結するため協議する考えを示したことを受け、シンガポールメディアは、SNSで、ユーザーおよそ6000人を対象にアンケートを行い、トラベルバブルを最も締結したい国を尋ねました。その結果、韓国と答えた人が、40.7%と、最も多く、次いで日本が17.7%、台湾が16.9%でした。
韓国とシンガポールは、9月4日から、両国のビジネス関係者に対する入国手続きの簡素化に向けた協議を進めていて、これによって、ビジネス関係者は、相手国に到着後、ウイルス検査で陰性が確認されれば、隔離されることなく、両国を往来することができるようになります。
一方、トラベルバブルについては、現段階では構想に過ぎず、具体的な議論は行われていないということです。