IMF＝国際通貨基金は13日、世界経済の見通しを発表し、韓国のことしの経済成長率をマイナス1.9％に上方修正しました。
韓国の経済成長率の見通しは、IMFが分類した先進国のなかでは3番目、OECD加盟国の中では2番目に高い水準となります。
IMFが４月に発表した見通しのマイナス1.2％よりは低い数値となりましたが、6月のマイナス2.1％の見通しからは0.2ポイント引き上げたことになります。
輸出に回復の兆しが見られているほか、政府の積極的な財政政策がプラス要因となった一方、ことし8月に首都圏で新型コロナウイルスが再流行したことがマイナス要因になったものとみられます。
一方、IMFは、ことしの世界経済全体の成長率を6月よりも0.8ポイント引き上げてマイナス4.4％と見通しています。
なかでも、アメリカとヨーロッパの第2四半期のGDPが改善したことで、先進39か国の成長率の見通しもマイナス8.1％からマイナス5.8％に引き上げています。
国別には、アメリカがマイナス8％からマイナス4.3％、ユーロ圏はマイナス10.2％からマイナス8.3％、日本はマイナス5.8％からマイナス5.3％となっています。
一方、中国経済は回復しているものの、インドの経済成長率が10％以上急落したため、新興国の成長率の見通しはマイナス3.3％に引き下げられています。