横領や収賄などで有罪判決を受けている李明博(イ・ミョンバク)元大統領は、最高裁判所にあたる大法院での上告審で上告棄却を言い渡され、懲役17年が確定したのを受け、2日、拘置所に再び収監されます。
拘留の執行停止処分を受け、ことし2月に保釈されてから8か月目での再収監となります。
李元大統領は午後1時半ごろ、自宅からソウル中央地方検察庁に向かう予定で、そこで簡単な身元確認手続きを経て、検察の車両に乗り換え、ソウル東部拘置所に収監されることになります。
拘置所に到着するまでは、前職大統領法にもとづいて警護を受けられます。
李元大統領は、1992年から2007年にかけて、自身が実質的に所有していた自動車部品会社「ダス」を通じておよそ349億ウォンを横領したほか、「ダス」のアメリカでの訴訟費用をサムスン電子に肩代わりさせるなどしておよそ163億ウォンを受け取った収賄罪に問われていました。先月29日、大法院が行った上告棄却の判決で、第2審での懲役17年の刑が確定していました。
しかし、李元大統領は病院の診療などを理由に刑の執行延期を求めて、検察が受け入れたため、収監は2日午後になりました。
李元大統領は拘置所ではトイレまで含めて13平方メートル(およそ4坪)の独居房に収監され、担当の刑務官も指定されます。
拘置所での分類審査後、移送先の刑務所が決まれば、12月中に移送される見通しです。
李元大統領の刑期は、途中で恩赦がなければ、2036年までとなります。