アメリカの製薬大手「ファイザー」が、開発中の新型コロナウイルスのワクチンについて「90%を超える予防効果がある」とする暫定的な結果を発表し、ワクチン開発が最終段階に入ったことを受けて、韓国の航空会社は、ワクチン輸送に向けた準備に乗り出しました。
大韓航空は10日、特殊貨物の専門家らを集めてタスクフォース(TF)を作り、 新型コロナウイルスのワクチン輸送に向けた取り組みを始める方針を明らかにしました。大韓航空は、ワクチンが超低温での保管を要することを踏まえ、内部温度の調節が可能なコンテナの製造会社、5社と業務提携したほか、仁川国際空港のターミナルに、1872平方メートルの貨物保管施設を設けるとするなど、ワクチン輸送の準備に取り組んでいます。
アシアナ航空も、ワクチンの輸送に向けたタスクフォースを設ける方針で、 貨物保管施設を拡大するほか、ワクチン輸送の手続きを明確化する計画です。
IATA=国際航空運送協会が、医薬品の運送を認めている航空会社は、大韓航空とアシアナ航空を含め、全部で18社のみです。