文在寅(ムン・ジェイン)大統領は14日、テレビ会議形式で行われたEAS=東アジア首脳会議で、2021年東京オリンピック、2022年北京冬季オリンピックと続く北東アジアでの五輪リレーを『防疫・安全のオリンピック』にするため、緊密に協力することを提案しました。
文大統領は、「平昌冬季オリンピックが平和オリンピックになったように、北東アジアでの五輪リレーが『防疫・安全のオリンピック』として開催できれば、人類は新型コロナウイルスの克服と平和に対する希望を持つことができる」と強調しました。
EASには、ASEAN=東南アジア諸国連合の加盟10か国と韓国、日本、中国、アメリカ、オーストラリア、インド、ニュージーランド、ロシアの合わせて18か国が参加しています。
また、文大統領は、防疫・保健医療分野での協力も呼びかけました。
文大統領は、ことし9月の国連総会で、南北と日本、中国、モンゴルが参加する「北東アジア防疫・保健協力体」の設置を提案したことを紹介し、「連帯と協力を通じて、お互いの生命と安全を守り、北東アジアの平和の土台をつくれるよう、支持してほしい」と述べました。
そのうえで、新型コロナを克服するための国際社会の取り組みに韓国も積極的に参加する方針を表明し、「韓国は、ワクチンと治療剤が公平に普及されるよう取り組み、隣国がともに新型コロナを克服できるよう、持続的に協力する」と強調しました。
また、韓半島の完全な非核化と恒久的な平和定着に向けた韓国政府のこれまでの取り組みを紹介し、加盟国の持続的な関心と支持を求めました。