韓国では3日連続で200人を超える新型コロナウイルスの感染者数が発生し、防疫当局は今のような状況が続く場合、4週間後には1日の感染者が300人から400人に達する可能性があると分析しました。
中央防疫対策本部の鄭銀敬(チョン・ウンギョン)本部長は16日、定例の会見で、「現在の基本再生産数が維持される場合、1か月後の新規感染者は350人を上回るという分析結果がある」という記者からの質問に対して、「現在の基本再生産数は1.12程度となっているため、短期予測をすると、2週間から4週間後に感染者が300人から400人近く発生する見通しだ」と答えました。
「感染症の広がりやすさ」を示す基本再生産数とは、1人の感染者が平均で何人を感染させるかを表した数値で、基本再生産数が1以下だと感染者が減少傾向にあることを意味します。
中央防疫対策本部は、現在の水準から人と人との接触を減らさない場合、感染者数が急激に増加する可能性があるとして、そうなれば集中治療室の病床が確保できていても医療対応に負担になり得ると注意を促しました。