韓国では、新型コロナウイルスの新たな感染者が3日連続で300人を超え、再び大規模な流行の兆しをみせています。
中央防疫対策本部によりますと、20日の新型コロナウイルスの感染者は、前の日より363人増えて、3万17人になりました。
新たな感染者363人のうち、国内での感染は320人で、残りの43人は海外からの入国者でした。
地域別には、ソウル127人、京畿道(キョンギド)62人、仁川(インチョン)29人と、首都圏だけで218人でした。
3日連続で300人を上回ったのは、首都圏を中心に第2波の感染が広がっていた8月23日以来、およそ3か月ぶりで、専門家らは、すでに感染拡大の第3波が到来したとの見方を示しています。
丁世均(チョン・セギュン)国務総理は20日、国内で新型コロナウイルスの感染が急拡大していることを受けて国民向けの談話を発表し、「年末に計画している各種の集まりをできる限り自粛し、必要不可欠な活動を除き、なるべく自宅で過ごしてほしい」と呼びかけました。
丁総理はまた、「政府は必要な量のワクチンを確保するために全力を尽くしている。ワクチンの接種までにはかなり時間がかかり、それまではマスクの着用など感染予防措置を徹底的に守ることが唯一の予防策であることを忘れてはならない」と強調しました。