文在寅(ムン・ジェイン)大統領は、次の駐日大使に韓日議員連盟の前会長で「日本通」として知られる与党「共に民主党」の姜昌一(カン・チャンイル)前国会議員(68)を内定しました。
大統領府青瓦台の康珉碩(カン・ミンソク)報道官は23日の会見で、新しい駐日大使の内定について、「菅義偉内閣の発足に合わせ、日本に対する専門性と経験、長年にわたり構築してきた高官級のネットワークをもとに、悪化した韓日関係を改善させて未来志向の両国関係に進むきっかけを作ることを期待する」と述べました。
菅首相が就任したのに続き、アメリカでもバイデン新政権が来年1月に発足するなど、主要国の首脳が入れ替わるタイミングで、これまで悪化した韓日関係の改善を目指す狙いがあるものとみられます。
姜昌一前国会議員は、ソウル大学の国史学科を卒業した後、東京大学で修士・博士号を取得するなど、日本での留学経験があります。
また、2004年から今年まで国会議員を4期16年間連続務めたベテラン政治家で、超党派議員でつくる韓日議員連盟の前会長を務めるなど、日本通として知られています。
文在寅大統領が駐日大使に政治家出身の人物を抜てきしたのは、今回が初めてです。
文在寅政権では李洙勲(イ・スフン)慶南大極東問題研究所招聘(しょうへい)碩座教授が駐日大使を務めたあと、去年5月からは外交部出身で大統領府青瓦台の国家安保室第2次長を務めた南官杓(ナム・グァンピョ)氏が駐日大使を務めていて、駐日大使の交代はおよそ1年半ぶりとなります。