中央防疫対策本部によりますと、26日の新型コロナウイルスの感染者は前の日より583人増えて、累計で3万2318人となりました。
1日の新たな感染者数が500人を超えたのは、3月6日(518人)以降、およそ9か月ぶりで、新型コロナウイルスの流行「第3波」の規模は、8月から9月にかけて首都圏を中心に拡大した「第2波」の規模を上回る形となっています。
新たな感染者583人のうち、国内での感染は553人で、残りの30人は海外からの入国者でした。
防疫当局によりますと、とくに20代から30代の感染者の割合がここ1か月で28%にまで急増しているほか、人工呼吸器を必要とする若い世代の重症患者も19人にまで増えているということです。
当局は、「老若男女を問わず、誰が感染してもおかしくない状況になった」として、「第3波」の規模やスピードが増しつつある今、さらに徹底した感染防止対策が必要だと呼びかけました。
一方、集団生活をする軍部隊でも感染が広がっています。
軍部隊での新型コロナウイルスの感染者は、26日の時点で70人となり、これまでで最も多くなりました。
これを受け、国防部は25日、全国の全ての軍部隊に対して、感染防止対策の「社会的距離の確保」のレベルを5段階のうち、上から2番目に強力な2.5段階に引き上げることにしました。
この措置によって、来月7日まで全ての将校と兵士の休暇や外出が全面的に禁じられます。
現在、ソウルを含めた全国ほとんどの地域は、「社会的距離の確保」の2段階が適用されています。