韓国を訪問しているアメリカのビーガン国務副長官は9日、外交部の崔鍾建（チェ・ジョンゴン）第1次官など、外交部の高官らと会談し、北韓との交渉の経験を共有しました。 
ビーガン副長官は9日午前、外交部庁舎で、崔次官と会談しました。
崔次官は、これまでの成果がアメリカ次期政権にうまく継承され、韓米関係がより発展できるよう、ビーガン氏に架け橋になってくれるよう呼びかけました。
これに対し、ビーガン副長官は、政権交代とは関係なく、韓米間の信頼と協力は今後もゆるぎないだろうと話しました。
ビーガン副長官は、午後には、北韓問題を担当する李度勲（イ・ドフン）韓半島平和交渉本部長と会談しました。
李本部長は、「転換期に、韓半島の安定を維持するための方法と北韓との対話のモメンタムを維持する方法について有意義な協議をすることを期待する」と話しました。   
ビーガン副長官は、北韓の核を巡る交渉において、成功を収め突破口を見出したと喜んだ瞬間もあった一方、追求していた全てが水の泡になったように思えた時もあったし、再び構築しなければならない瞬間もあったとして、これまでの対北韓交渉の経緯を振り返りました。
8日に韓国入りしたビーガン副長官は、11日まで滞在する予定で、10日には、李仁栄（イ・イニョン）統一部長官主催の朝食会に出席するほか、午後には牙山（アサン）政策研究院で講演を行います。
講演では、対北韓交渉の経験を共有するほか、北韓に対し、挑発を自粛し、速やかに交渉に応じるよう呼びかけるものとみられます。