大韓航空は8日、 仁川(インチョン)を出発してオランダのアムステルダムに到着する旅客機で、韓国で生産された新型コロナワクチンの原料、およそ600キロを輸送したと明らかにしました。
ワクチンの原料は、最終目的地であるヨーロッパにあるワクチン生産工場に移されたということで、新型コロナウイルスワクチンの原料を海外に輸送したのは、韓国の航空会社では、初めてです。
ワクチンは、温度管理の条件が厳しく、専用の冷凍ボックスに入れて配送することが必要とされます。
大韓航空は、今回の輸送に、電源装置がなくてもマイナス60度で120時間保管できる医薬品専用の冷凍ボックスを使用し、ボックスの中には、ワクチンのほか、200キロに上るドライアイスを入れました。
大韓航空は、ことし9月に、新型コロナウイルスワクチンの輸送に向けたタスクフォース(TF)を設けるなど、ワクチン輸送の準備に取り組んできました。