ロシアのプーチン大統領の来年上半期の韓国訪問について、ロシア側が前向きに検討しているもようです。
文在寅（ムン・ジェイン）大統領の特使として13日からロシアを訪れている禹潤根（ウ・ユングン）前駐ロシア大使は現地時間の17日、現地に駐在する韓国特派員らのインタビューに答え、「プーチン大統領の来年上半期の韓国訪問について、ロシアの外交補佐官からかなり前向きな回答があった」と述べました。
ただ、新型コロナウイルスの影響で、具体的な時期を決めるのは難しいという説明があったということです。
韓国とロシアは、国交正常化30周年となることし、プーチン大統領の韓国訪問に向けて調整を進めてきましたが、新型コロナウイルスの流行により、実現していません。
一方、南北関係については、韓半島平和プロセスと北韓の非核化に向けたロシアの支持を再確認したということです。
また、コロナ禍のなか、国境を越えた防疫保健協力システムの整備を呼びかける文大統領の提案をロシア側が受け入れたということです。
禹特使は、さらに、ガスや鉄道、電力、造船など９つの重点分野で協力する「9つの橋」事業の協力強化やFTA＝自由貿易協定の早期締結を求め、これに対し、ロシア側は前向きな反応を示したということです。
禹特使はロシア訪問の日程を終え、現地時間の18日夜、帰国の途に就きます。