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国際

韓国人窃盗団から仏像盗まれた対馬の寺、返還求める裁判参加へ

Write: 2020-12-21 09:28:47Update: 2020-12-21 10:58:24

韓国人窃盗団から仏像盗まれた対馬の寺、返還求める裁判参加へ

長崎県対馬市の観音寺から韓国人窃盗団に盗まれ、現在は韓国政府が保管している仏像について、観音寺が裁判に参加して返還を求める方針であることが分かりました。
朝日新聞によりますと、観音寺は今月18日、韓国政府から裁判への参加を促す文書が届いたことを明らかにしたうえで、裁判に参加して所有権を主張し、返還を求める方針を示したということです。
観音寺が返還を要求することにした仏像は、高さ50.5センチメートル、重さ38.6キログラムの「観世音菩薩坐像」です。
2012年に韓国人窃盗団により観音寺から盗まれ、韓国に持ち込まれていましたが、1951年に仏像から見つかった像内納入品の中に、1330年ごろ韓国の浮石(プソク)寺に奉安するために制作したと読み取れる記録が見つかり、所有権争いが始まりました。
浮石寺側は、14世紀に日本の海賊である倭寇に略奪された文化財だとして、韓国政府に引き渡しを求めて2016年に提訴し、韓国の大田(テジョン)地裁が2017年、寺の主張を認め、韓国政府は原告の浮石寺に仏像を引き渡す義務があるとの判決を下しました。
しかしその後、検察は、仏像の破損や盗難の恐れがあることなどを理由に、控訴と同時に浮石寺への引き渡しを中止するための強制執行停止を申し立て、認められました。
朝日新聞によりますと、韓国政府が外交ルートを通じて観音寺に送った文書には、浮石寺が勝訴すれば、韓国政府は観音寺に仏像を還付することができなくなるとして、裁判への参加を促す内容が盛り込まれたということです。
これを受け、観音寺側は記者会見し、「裁判が長引く状況になり、明確に所有権を訴えなければと思い、出ることにした」と話し、裁判に参加する意向を示しました。

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