韓国の保健当局は、イギリスで感染が拡大している変異した新型コロナウイルスは、国内ではこれまでのところ感染は確認されていないと明らかにしました。
中央防疫対策本部の鄭銀敬(チョン・ウンギョン)本部長は21日、「イギリスで報告された変異ウイルスによる感染を注視している」として、「イギリスから入国した感染者についても、およそ20件を分析したが、今のところ国内で変異ウイルスは発見されていない」と述べました。
鄭本部長はまた、「イギリスからの入国者に対して自己隔離の解除前にPCR検査を行うなど、2回の検査を通じて変異ウイルスに対するモニタリングを行い、管理を強化する計画だ」と強調しました。
一方、イギリスのジョンソン首相は19日、記者会見で、「感染の急拡大は変異したウイルスによって起きているとみられる。従来よりも最大70%感染しやすいようだ」として、ロンドンを含むイングランドの南東部を対象に外出制限などの厳しい措置を20日から再び導入することを明らかにしました。
イギリスでの感染拡大を受けて、ヨーロッパ諸国は相次いでイギリスとの航空便の運航を一時中止するなどの措置をとっています。