新型コロナウイルスのワクチンの接種時期について、国民の半数以上が、一日も早く韓国でもワクチンの接種を始めるべきであると考えていることが調査で分かりました。
世論調査機関「リアルメーター」は、「オーマイニュース」の依頼を受け、全国18歳以上の男女500人を対象に新型コロナウイルスワクチンに対する意識調査を行いました。
それによりますと、「海外と同様、韓国の感染状況も深刻であるため、一日も早くワクチンの接種を開始すべき」として、ワクチンの緊急性を重視すると答えた人は、54.9%と半数を超えました。「韓国と海外の状況は異なるため、安全性を検証した後に接種すべき」と、ワクチンの安全性を重視すると答えた人は、41.1%、「どっちとも言えない」が、3.9%でした。
年齢別では、60代と70代で、いずれも6割以上が、ワクチンの緊急性を重視すると答えた一方、20代と30代では、2つの意見が拮抗していて、年齢が高くなるにつれ、ワクチンの緊急性を優先していることがうかがわれます。
ワクチンの接種時期を巡っては、野党が、海外に比べ韓国で接種時期が遅れているのは政府の対応に問題があると責任を追及しているのに対し、与党は、ワクチンの安全性が第一であり、ワクチン確保の問題を政争に利用するべきでないと反論するなど、与野党で攻防が繰り広げられているなか、専門家は、緊急性と安全性の両方が重要であると指摘しています。
感染疾患に詳しいソウル大学のキム・ホンビン教授は、「ワクチンの早期確保も大事だが、安全性の確保に向け備えることも重要である。ワクチンの安全性について国民に合理的に説明し、今後どうすれば接種をうまく実行していけるかについても、政府が考える必要がある」と語りました。
この調査の信頼水準は95%、標本誤差は±4.4ポイントです。