イギリスから帰国した韓国人の家族3人が、イギリスで確認された変異ウイルスに感染したことが明らかになっていますが、韓国の保健当局は、韓国で変異ウイルスの感染が現在、広がっている可能性は極めて低いという見方を示しています。
政府の中央防疫対策本部は29日、定例の会見で、感染者を対象に検体の遺伝子解析を進めているが、変異ウイルスの感染が確認されたのは、22日にイギリスから帰国した韓国人家族3人だけで、韓国で変異ウイルスによる感染が拡大している可能性は極めて低いという見方を示しました。
また、この家族は、韓国に入国してからすぐに隔離され、同じ飛行機に乗っていた人のほかに接触した人はいないため、ウイルスが地域に流入する可能性はなかったと強調しました。またこの家族と同じ飛行機に乗っていた乗客17人と乗務員は、いずれも検査で陰性と判定され、現在隔離措置を受けています。
イギリスで初めて確認された変異したウイルスは現在、韓国を含めて22の国と地域で確認されています。
韓国政府は、23日からイギリスからのすべての入国者に対して、2週間の自宅待機から解除される前にPCR検査を受けるよう義務づけましたが、30日からは、海外から入国したすべての人に対して自宅待機解除前の検査を義務づける方針です。