兵役逃れの人気男性歌手入国禁止に合憲判断 国家人権委
Write: 2003-07-29 00:00:00 / Update: 0000-00-00 00:00:00
韓国とアメリカの二重国籍を持っていた男性歌手が、兵役義務から逃れようとアメリカ国籍を選択し、韓国の国籍を放棄したため、法務部がその男性歌手の韓国への入国を禁止したことについて、国家人権委員会は28日「基本権の侵害にはあたらない」という判断を出しました。これは、韓国とアメリカの二重国籍を持ち、満22才になる前にどちらかを選ぶことを迫られていた人気男性歌手 ユ・スンジュンさんが「韓国の国籍を選んで、兵役義務を果たす」と公言した後、去年2月、アメリカ国籍を取ったことで、法務部は若者に悪い影響を及ぼす恐れがあるとして、韓国への入国禁止処分を出し、ユさんの韓国での芸能活動ができなくなりました。このためマネージメント会社などが「入国拒否は居住移転の自由を侵害する」として国家人権委員会に審査を求めていたものです。これについて国家人権委員会は、「憲法上の居住移転の自由には出入国の自由と国籍変更の自由が含まれる。しかし国民ではない外国人に対しては憲法上の入国の自由が認められない。外国人の入国を認めるかどうかは国が判断するもので、アメリカ市民権を持っているユ・スンジュンさんには入国の自由が認められないため、入国禁止による基本的人権の侵害もないものと判断される」として、マネージメント会社の訴えを棄却しました。ユ・スンジュンさんのアメリカ国籍取得がきっかけとなって、最近はお腹の大きな母親が生まれる子どもに二重国籍を持たせようと、アメリカに行って子どもを産む例が増えており、社会問題になっています。
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