韓半島では、最大瞬間風速が25メートルを超える強い風が吹いていて、全国各地で被害が相次いでいます。
中央災害安全対策本部が29日に明らかにしたところによりますと、27日から29日の午前までに、風に飛ばされた施設物にあたって、ソウルで1人、釜山(プサン)で1人が軽いけがをしました。
また、29日午前8時30分頃に、全羅南道(チョンラナムド)莞島(ワンド)の沖合で貨物船が沈没し、乗っていた9人のうち8人は救助されましたが、1人は行方不明となっています。
さらに、風によって建物の外壁が落ちたり、屋根が吹き飛ばされるなど、35件の被害届けがあったということです。
ソウルと京畿道(キョンギド)では、新型コロナウイルスの検査のため屋外に設置されていた臨時選別検査所の施設が2か所で破損し、運営を停止しています。
現在、全国各地に強風警報や強風注意報が出されています。
また、全国各地で日中も氷点下を下回る冷え込みとなり、水道管のメーターが凍って破裂する故障が相次いでいて、29日午前までに合わせて272件の破裂の届出があったということです。