中央防疫対策本部によりますと、新型コロナウイルスの感染者は5日までに新たに370人が確認され、累計で8万131人になりました。
新たな感染者370人のうち、国内での感染は351人、海外からの入国者は19人でした。
死者は11人増えて1459人になりました。
防疫当局は、感染拡大の勢いは衰えつつあるものの、1人の感染者から何人に感染が広がるかを示す「実効再生産数」がわずかに上昇したことや、従来の新型コロナウイルスよりも感染力が強いとされている変異ウイルスが広がる可能性があるため、緊張を緩めてはならないと呼びかけました。
また、ワクチン接種が始まって警戒が緩むなどして、3〜4月に感染が再拡散するおそれがあるとしています。
こうしたなか、去年行われた調査で、韓国国民の新型コロナウイルスの抗体保有率は0.09%と、主要国に比べてはるかに低いことがわかりました。
防疫当局が去年、韓国人およそ5300人を対象に新型コロナウイルスの抗体検査を行った結果、抗体保有率は0.09%でした。
これは主要国の10%に比べて極めて低く、韓国では感染者が全人口に占める割合そのものが低いためとみられます。
政府は、集団免疫ができるまでは感染防止措置を取り続ける必要があるとして、感染防止対策「社会的距離の確保」の体系を見直す方針です。