新型コロナウイルスの影響で、韓国の国税収入が、前の年に比べて初めて２年連続、減少しました。
政府によりますと、去年の国税収入は、およそ285兆5000億ウォンと、前の年に比べ、およそ７兆9000億ウォン減少し、おととし2019年に、前年比で１兆161億ウォン減少したのに続き、２年連続の減少となりました。
国税収入は、経済規模が拡大するにつれ増える構造になっていて、統計を取り始めた1980年代半ば以来、アジア通貨危機に見舞われた1998年と、リーマン・ショック直後の2009年、2013年、2019年の４回を除いて、税収は毎年増加していました。
税収の減少幅が最も大きかった分野は法人税で、前の年に比べ、16兆7000億ウォン余り減少しました。これは、新型コロナの影響で、企業の業績が悪化したことを意味します。
一方、不動産や株式など、資産に関連した税金の収入は大きく増えています。住宅や株式の取引が増えたことで、譲渡所得税は前の年に比べ、7兆6000億ウォン、証券取引税は4兆3000億ウォン、相続・贈与税は、２兆ウォン増加しました。