中央防疫対策本部によりますと、新型コロナウイルスの感染者は15日までに新たに344人が確認され、累計で8万3869人になりました。
1日の新たな感染者数は、12日から4日連続で300人台となっています。
しかし、旧正月の「ソル」の連休で検査数が少なかったこともあるため、流行が落ち着いてきたとはみられません。
連休中に人の移動が増え、家族・知人の集まりや旅行も増えたなかで、連休明けの15日から政府の感染対策「社会的距離の確保」措置が緩和され、それによって首都圏での飲食店の営業制限も緩和されたため、感染が全国規模で再び拡大することへの懸念が出ています。
主な感染事例を見ますと、ソウル龍山(ヨンサン)区にある順天郷(スンチョンヒャン)大学病院で発生したクラスターでこれまでに56人、ソウル城東(ソンドン)区にある漢陽(ハンヤン)大学病院でのクラスターでこれまでに101人の感染が確認されました。
中央防疫対策本部は、「4日間のソルの連休中の新たな感染者数は、1日平均375人で、その79%が首都圏で確認された。今月から始まる予定の新型コロナのワクチンの接種に全力を傾ける」と話しました。