先月4日に、イランに抑留された韓国船籍の石油タンカーの乗組員のうち、韓国人1人とインドネシア人1人が、9日解放され、自国に無事帰国したことがわかりました。
外交部によりますと、イランの港に抑留されているタンカー、「韓国ケミ号」の乗組員のうち、韓国人の航海士1人と、インドネシア人の航海士1人が、9日、それぞれの国に帰国しました。
船舶の管理会社側は、船舶や貨物の管理などのために最低限の人員が必要な点を踏まえて、代替人員が確保され次第、乗組員の帰国を進めるとしていて、船舶管理会社から派遣された韓国人の乗組員2人が現地に到着したことで、これまで乗船していた乗組員2人が解放されたということです。
今回の2人を加え、乗組員20人のうち、韓国人2人を含む8人が帰国しています。
韓国船籍の石油タンカーは先月4日、ペルシャ湾とオマーン湾を結ぶイラン南西部ホルムズ海峡を航行していたところ、イランの革命防衛隊にだ捕され、イランの港に抑留されています。
韓国政府は、 船舶会社と協議し、残りの乗組員の下船と帰国に向け、必要な支援を行うほか、「韓国ケミ号」とその船長の解放に向け、引き続き取り組む姿勢を示しています。