日本駐在の姜昌一(カン・チャンイル)韓国大使は、東日本大震災から10年の節目にあたって被災者や遺族に対する慰めとお悔やみを表明するとともに、近く被災地を訪問する意向を明らかにしました。
姜大使は10日、東京の韓国大使館で開かれた韓国メディアとの懇談会で「東日本大震災の犠牲者と遺族に哀悼と慰労を伝える」としたうえで、「大使館の職員たちと近く、被害を受けた現地を訪問する」と明らかにしました。
一方、姜大使はこの懇談会で「現地に来てみると思っていたより冷たい雰囲気だ」として、「韓国ではあまり感じられなかったが、(両国関係が)最悪の状態であるということを肌で感じることができた」と大使着任の感想を語りました。
姜大使はまた、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が独立運動記念日「3.1節」の演説で、「日本と対話する準備ができている」とし、未来志向の韓日関係を築いていく意思を表明するメッセージを送ったことに触れながら、「日本政府がわれわれのメッセージに前向きに応えてくれることを期待している」と述べました。
1月22日に日本に着任した姜大使は、2週間の自宅隔離後の12日、外務省の秋葉剛男事務次官との面談で公式の対外活動をスタートしました。
その後、自民党の二階俊博幹事長、公明党の山口那津男代表など、政界の要人らと面談しましたが、茂木敏充外相との面談はいまだ行われていません。