首都圏を中心に、PM2.5=微小粒子状物質による大気汚染が続いていることを受け、韓貞愛(ハン・ジョンエ)環境部長官は16日、中国の黄潤秋(コウ・ジュンシュウ)生態環境部部長と、オンライン形式の会談を開き、PM2.5対策を速やかに共有するためのホットラインを設置することで一致しました。
韓長官は会談で、高濃度のPM2.5問題を解消するには、韓中両国の協力を一層深める必要があるとして、高濃度のPM2.5が予想される際に、両国の高官が速やかに対策を共有できるホットラインを設置することを提案しました。
韓長官の提案を受け、韓中両国は、PM2.5対策に向けたホットラインの設置を、両国の環境分野における協力計画「晴天計画」に反映し、推進することで一致しました。
このほかにも、韓中両国は、気候変動対策として、カーボンニュートラルを新しい協力議題に位置付けることにし、晴天計画を足掛かりとして、ことし上半期中に、カーボンニュートラル協議体を発足させ政策・技術交流を推進することを決めました。
また、ことし11月にイギリスで開催されるCOP26=第26回気候変動枠組条約締約国会議などの国際舞台で、気候変動問題の克服に向けた成果を出せるよう協力することで一致したということです。