3月1日の独立運動記念日に合わせて、アメリカ・ニューヨークのタイムズスクエアの電光掲示板に、韓国の伝統衣装・韓服（ハンボク）に関する広告を流した韓国のファッションブランド会社は、韓服は中国の民族衣装だと主張する中国の消費者からの抗議に対し、法的対応に出ることを示唆しました。
韓国のファッションブランド「ラカイ・コリア」は、3月1日の独立運動記念日を控えた先月末、韓服が韓国の伝統衣装であることを強調する広告を、タイムズスクエアの電光掲示板に流しました。
最近、中国でインターネットを中心に、韓服を「明国で広く着られた漢民族の伝統的な服飾、漢服だ」とする主張が目立っていることを受けたもので、広告は、「韓国の伝統衣装の韓服（Traditional Korean Clothes Hanbok）」という文章を英語で表示し、海外でも注目を集めました。
しかし、これがメディアで伝えられると中国の消費者が反発し、会社側に抗議のメールが殺到しているということです。
これを受けて、「ラカイ・コリア」は4日、中国の消費者による悪質な書き込みなどの抗議に対し、「国際訴訟によって法的に対応する」と明らかにしました。
そのうえで、「中国が歪曲をやめるまで、中国での販売を無期限中止する」とし、「韓服が韓国固有の伝統的な衣装ということは一寸の疑いもない事実だ」と強調しました。