国連安全保障理事会の北韓制裁委員会は、北韓による弾道ミサイル発射について議論するため、26日に緊急会合を開きます。
アメリカ国連代表部の報道官によりますと、北韓制裁委員会の緊急会合はアメリカの要請によって開かれることになったということです。
北韓は25日、韓半島東の海、東海に向けて弾道ミサイルを2発発射しています。
北韓が弾道ミサイルを発射するのはアメリカでのバイデン政権発足後初めてで、バイデン政権の対北韓政策の見直しが最終段階に入っているなか、北韓のミサイル発射はアメリカの反応を探る狙いもある、という見方もあります。
北韓による弾道ミサイル発射は安保理決議で禁止されていて、緊急会合はこれまでは安保理の本会合で行なわれてきましたが、今回、アメリカが安保理の下部組織である北韓制裁委員会の会合を要請したのは、事態をエスカレートさせたくないというバイデン政権の思惑があるものとみられています。