韓国の食品大手「農心(ノンシム)」の創業者で、27日に91歳で亡くなった辛春浩(シン・チュンホ)氏の告別式が30日、ソウル市内の農心本社で行われました。
辛氏は、ロッテグループの創業者、故辛格浩(シン・ギョクホ、日本名・重光武雄)氏の弟です。
1958年に大学を卒業したあと、日本で事業に成功していた辛格浩氏を手伝って製菓事業を始めました。
1963年からは独自の事業を模索していたところ、当時日本で人気を集めていたインスタントラーメンに着目し、1965年、農心の前身のロッテ工業を設立し、インスタントラーメン事業に乗り出しました。
1978年に社名を農心に変更し、1986年に「辛ラーメン」と1984年に「チャパゲティ」を開発し、ヒットさせました。
辛ラーメンは現在、アメリカなど100か国に輸出されていて、去年の売り上げは、海外だけで1兆ウォンを超えました。