大統領府青瓦台は11日、アメリカのサリバン国家安全保障担当大統領補佐官が韓国の徐薫(ソ・フン)国家安保室長に対し、アメリカ、日本、オーストラリア、インドの4か国による枠組み「クアッド」に参加するよう求めたとの読売新聞の報道について、「事実ではない」と否定しました。
クアッドは、中国をけん制するためにアメリカ主導で構成された安全保障協議体で、読売新聞はサリバン補佐官が徐室長との会談でクアッドへの参加を強く求め、徐室長は「韓国の立場も分かってほしい」と訴えたと報じました。
これと関連し、青瓦台高官は聯合ニュースに対し、「読売新聞の引用は極めて不正確で、全体の記事の内容も韓米間の協議内容が反映されていない」と指摘し、「今回の協議では、対北韓政策や域内での協力について、緊密かつ生産的な議論が行われた」と強調しました。
別の関係者も、「クアッドへの参加要請を受けたのは事実ではない」と否定しました。
また、アメリカ側が米朝交渉の早期再開に否定的な意見を示し、北韓の人権弾圧を問題視したと報じたことについては、「アメリカ側は北韓との対話を拒否していないうえ、協議では北韓の人権問題に関する言及はなかった」と述べました。
★2021年10月14日修正