政府は、来月5日から新型コロナのワクチン接種を完了した人は、感染者と濃厚接触しても、2週間の自宅隔離を免除すると発表しました。
中央事故収集本部の尹泰皓(ユン・テホ)防疫総括班長は、28日の定例記者会見で、新型コロナウイルスワクチンの2回の接種を完了した人は、感染者と濃厚接触しても、新型コロナのウイルス検査で陰性判定を受け、症状が確認されない場合、自宅隔離を免除すると明らかにしました。
ただ、感染者と濃厚接触してから2週間は能動監視を行い、2回の検査を実施するということで、近く地方自治体などを通じて関連事項の案内を行う予定だということです。
能動監視とは、自宅や施設で2週間の隔離生活を行う代わりに、保健当局に毎日体の調子などを説明し、感染が疑われる症状が現れた場合は、ウイルス検査など適切な措置を受けることを意味します。
政府はまた、ワクチンの接種者に限って、海外からの入国の際に行われる防疫措置も緩和する方針です。
尹班長は、韓国でワクチン接種を完了したあと出国し、再び帰国した場合、ウイルス検査で陰性判定を受け、症状がない人に限って自宅隔離を免除すると明らかにしました。
ただ、変異ウイルスが流行している南アフリカ共和国やブラジルなどから入国する場合は例外だということです。
洪楠基(ホン・ナムギ)国務総理代行兼経済副総理は今月26日に発表した談話を通じて、電子予防接種証明書を活用し、感染者との接触や出入国の際の自宅隔離の免除を含めた防疫措置の緩和策について検討していると明らかにしています。