高齢者の間の新型コロナウイルスワクチン接種の予約件数の伸びていないという懸念が出ていることを受けて、韓国政府は接種率を高めるためにさまざまな方策を講じています。
中央事故収集本部の尹泰皓(ユン・テホ)防疫総括班長は20日、ワクチン接種の予約率が思うように増加しないことと関連して、「予約は来月3日までなのでまだ時間に余裕はあるが、高齢者が自ら予約することが困難なことも作用しているようにみられる」と述べました。
中央事故収集本部によりますと、20日午前0時現在での高齢者の予約率は50.1%で、年齢別には、70歳から74歳が62.6%、65歳から69歳が55.16%、60歳から64歳が39.7%となっています。
尹班長は、「75歳以上の高齢者に対しては1人ひとり訪問して本人の意思を確認してから予約を受け付けたため予約率が高くなっている一方、60歳から74歳までは本人や家族が電話やインターネットなどで自ら予約しなければならないことから、予約率の増加が比較的遅れているものと思われる」という見方を示しました。
このため中央事故収集本部は、予約の増加に拍車をかけるための方策について内部で議論を進めていて、インセンティブを付けることなどを含めさまざまな現場の意見に耳を傾けているということです。
中央事故収集本部は、「予約が早いほど、接種の日時や医療機関の選択の幅が広がる。第3四半期からは接種対象が一般国民へと拡大されるため、今回予約しないと接種が大幅に遅れるおそれがある」として、積極的な参加を呼びかけています。