去年10月に死去したサムスン電子の李健熙(イ・ゴニ)会長の遺族から寄贈された美術品を展示する美術館の新設計画について、来月にも具体案が発表される予定です。
文化体育観光部は24日、李会長が生前に集めていた美術品、いわゆる「李健熙コレクション」について、美術館を新設して展示する方針を決定し、来月にも黄熙(ファン・ヒ)文化体育観光部長官が直接発表する計画です。
文化体育観光部は、李会長の遺族側から美術品や文化財2万3000点あまりの寄贈が示されたことを受けて、美術館新設のためのタスクフォースを組織し、美術界をはじめ各分野の意見を聴取しています。
美術館が建てられる地域としては、より多くの国民に鑑賞してほしいという寄贈の精神とアクセス性などを考慮して、首都圏が有力候補とみられています。
文化体育観光部は、複数の自治体の間で「李健熙美術館」誘致をめぐる競争が激しくなっている状況などを考慮して、美術館のあり方についての議論に拍車をかけています。
美術館新設の方式については、美術界が要求する「国立近代美術館」の新設になるのか、李健熙コレクションだけを別途、展示する美術館になるかはまだ決まっていないということです。
美術界からは、国立現代美術館はある一方で国立近代美術館がないとして、先月29日、ソウルに国立近代美術館を新設する提案が出されています。