アメリカ国務省は現地時間の8日、韓国に関する渡航警告情報をレベル2からレベル1に引き下げました。
国務省は、国民向けに各国への渡航の安全度を4段階で示した情報を提供していて、「一般的な注意を呼びかける」レベル１はもっとも低い段階です。
アメリカが韓国に関する渡航警告情報を1段階引き下げたのは、去年11月以降、およそ6か月半ぶりです。
こうした措置について国務省は、アメリカCDC＝疾病対策センターが韓国に対する旅行健康情報をレベル1に引き下げたことを挙げ、これは韓国の新型コロナの感染状況は危険度が低くなったことを示していると説明しています。
ただ、レベル１は深刻な疾患がありワクチン接種を行っていない人については不要な旅行を控えるよう勧告しているほか、渡航前にはワクチン接種を完了しなければならないということです。
CDCは、日本、フランス、スペインなど61か国に関する渡航警告情報も従来の「リスクが非常に高い」のレベル４から「リスクが高い」のレベル３に引き下げました。
これによって、日本の渡航警告情報ももっとも高いレベル4の「渡航禁止」からレベル3の「渡航の再検討」に緩和されました。
東京オリンピックの開催を来月23日に控えているなか、アメリカの今回の措置がどう影響するか注目されます。