韓国でアストラゼネカ製の新型コロナウイルスワクチンを接種した30代の男性が接種から20日後に死亡しました。
新型コロナウイルス予防接種対応推進団は16日、5月27日にアストラゼネカ製ワクチンを接種した30代男性が「血小板の減少を伴う血栓症(TTS)」で16日午後2時ごろに死亡したと明らかにしました。
この症状は、アストラゼネカ製ワクチンの副反応として知られていて、国内で死亡者が出たのは初めてです。
推進団によりますと、死亡した男性は基礎疾患を持っておらず、血小板が減少し、脳に血栓と出血が確認されたことから、専門家の諮問会議を経て「血小板の減少を伴う血栓症」であることを確認したということです。
専門家たちは、アストラゼネカ製ワクチンについて、副反応が発生することは稀ではあるものの致命的であるため、接種対象年齢を50歳以上に設定する必要があると指摘しています。
一方、中央防疫対策本部によりますと、新型コロナウイルスの感染者は17日までに新たに540人が確認され、累計で14万9731人になりました。
重症患者は3人減って156人、死者は1人増えて合わせて1994人になり、韓国の致死率は1.33%になっています。