中央防疫対策本部によりますと、新型コロナウイルスの感染者は30日までに新たに794人が確認され、累計で15万6961人になりました。新規感染者が 700人を超えるのは6月5日以来です。
新規感染者は、週末の検査件数が減少することで週明けには300人台にまで減少し、その後も5～600人台で推移していましたが、先週からは首都圏を中心に集団感染が相次ぎ、感染者が急速に増えています。
中央災害安全対策本部の権德喆（クォン・ドクチョル）第1次長は30日、新型コロナ対応を話し合う会議で、新たな感染者の83%が首都圏で発生し、感染状況が深刻だと明らかにしました。  
年齢別には20代と30代の若者の間で感染者が急速に増えていて、首都圏の場合、20代の感染者が1週間で500人を超え、前の週に比べて20%以上増加したということです。
権第1次長は、「若者が多く利用する塾や遊興施設などで集団感染が相次いでおり、集団免疫を達成するためには20・30代の協力が必要だ」とし、「感染者の規模が増加し、感染防止対策の段階の引き上げ基準を満たす場合には、感染リスクを下げるため、社会的距離の確保の段階を早急に調整する計画だ」と述べました。
政府の感染防止対策「社会的距離の確保」措置は、明日7月1日から、制限が一部緩和されるため、防疫当局は緊張を高めています。