韓国国内で、新型コロナウイルスのデルタ株変異ウイルスの感染拡大が懸念されているなか、防疫当局は変異ウイルスに対する分析率を高める方針を明らかにしました。
中央防疫対策本部の鄭銀敬(チョン・ウンギョン)本部長は5日、定例の会見で「4日現在で国内のデルタ株の感染者は416人が確認されていて、地域社会でのクラスターが増えている状況だ」と説明しました。
防疫当局は毎週火曜日、週ごとの変異ウイルス現況を発表していますが、最近のデータによりますと、去年12月から6月26日までの国内のデルタ株の累積感染者数は263人でした。
鄭本部長は、「海外から流入した感染者にデルタ株の感染が多く見られる」として、感染拡大を防ぐため変異ウイルスの検査速度と分析率を高めると明らかにしました。
現在、デルタ株を確認するPCR検査の試薬を検査したところ、有効性が80%程度と低く、今後、国内外の試薬の有効性を検討して、できれば今月中にも自治体で検査するようにする方針だということです。
また、「首都圏での変異ウイルスの分析率が低くなっていることから、分析率を25%程度まで引き上げ、変異ウイルスが感染全体に占める正確な割合や推移などを確認していく」ということです。