新型コロナウイルスの感染が急拡大するなか、最近一週間に確認された感染者の4人に1人近くが感染力が強いとされるデルタ株の変異ウイルスに感染していたことがわかりました。
中央防疫対策本部によりますと、先月27日から今月3日までの一週間に確認された、市中感染による感染者や海外からの入国者の感染者のうち、23.6%がデルタ株の感染者だったということです。
同じ期間で、アルファ株、デルタ株、ベータ株、ガンマ株の4種類の変異ウイルスが検出された割合は全体の5割を超えていて、アルファ株の検出率が25.9%と最も高く、次にデルタ株の23.6%がでした。
インドで初めて発見されたデルタ株は、これまで発見された新型コロナウイルスのなかでも感染力が強く、重症化するリスクも大きいとされています。
中央防疫対策本部は、現在のデルタ株の検出率をみると、デルタ株がウイルス流行の中心にあるとは言いにくいとした一方で、「一部のクラスターでは感染拡大のペースを加速させたり、感染拡大の規模を大きくしたりしていて、ほかの変異ウイルスより危険性が高いとみられる」と説明しました。