韓国南部では梅雨前線に伴う大雨が5日から降り続け、各地で土砂崩れや河川の氾濫などの被害が続出し、8日朝までに3人が死亡、845人が避難しました。
中央災害安全対策本部によりますと、5日から続く大雨による人命被害は、8日午前6時現在で死亡3人、けが1人となっています。
被災者は501世帯845人に上っています。地域別には全羅南道(チョンラナムド)825人、釜山(プサン)など慶尚南道(キョンサンナムド)で10人などです。
このうち448世帯757人は帰宅しましたが、53世帯88人は今も臨時住居施設に滞在していて、そのほか、52世帯76人も宿泊施設などに一時退避しているということです。
施設の被害は、土砂崩れや河川の氾濫、道路の崩壊など公共施設が112件、住宅や農地の浸水、家畜被害など私有施設が839件で、合わせて951件が報告されています。
中央災害安全対策本部は、人命被害を最小限に抑えるため、安全管理に徹底するよう呼びかけるとともに、急傾斜地となっている場所にある施設への出入りを制限し、退避命令を積極的に行うと明らかにしました。