中央防疫対策本部によりますと、新型コロナウイルスの感染者は9日までに新たに1316人が確認され、累計で16万5344人になりました。
１日の感染者は、前日の1275人を上回り、再び過去最多を更新しました。
1日の新たな感染者1316人のうち、国内での感染は1236人で、海外からの入国者は80人でした。
地域別には、ソウル495人、京畿道（キョンギド）396人、仁川（インチョン）72人と、首都圏だけで全体の70％以上を占めています。
重症患者は148人、死者は2人増えて合わせて2036人で、韓国の致死率は1.23%になりました。
一方、9日までに、新型コロナワクチンの1回目の接種を済ませた人は、総人口の30.2%に当たる1551万4000人あまりで、2回目の接種まで済ませた人は、総人口の11％に当たる565万4000人あまりになっています。
政府は、現在の状況を感染の「第４波」の初期段階に当たるとみています。
韓国では感染力の強いデルタ株の流行が広がっていて、先週１週間の新たな感染者のおよそ40%がデルタ株に感染しています。
デルタ株の検出率はこの1週間で3倍に上がっており、来月にはさらに優勢になるとみられています。
防疫当局は、今月末までに「１日あたりの新たな感染者数が2000人を超える可能性がある」とのシミュレーション結果を示しています。