首都圏では感染力の強い「デルタ株」の感染が広がり、新型コロナウイルスの流行の「第４波」が本格化しています。
中央事故収拾本部が11日明らかにしたところによりますと、全国的にデルタ株の感染が増加し、先週首都圏ではデルタ株がアルファ株のおよそ２倍以上増加したということです。
ただ、現時点では新たな感染者の３分の１が変異株に感染しているものの、変異株が全体の感染者の半分を占める「優勢種」とはなっていないということです。
一方、新型コロナウイルスの感染者は、首都圏を中心に増加傾向が続いています。
今月4日から10日までの１日の平均感染者数のうち、国内での感染は前の週に比べて337.4人増えて992.4人、このうち首都圏での感染は、前の週に比べて267.7人増えて799人を記録しました。
首都圏の１日の平均感染者数は、前の週に比べておよそ50%増加し、国内全体の81%を占めているということです。
首都圏以外の地域の1日の平均感染者数は、前の週より69.7人増えて193.4人を記録し、首都圏での感染増加が、全国的な感染拡大をけん引する結果となりました。