27日から首都圏以外の地域の新型コロナウイルス感染防止対策「社会的距離の確保」が、上から2番目の第3段階に引き上げられます。
文在寅(ムン・ジェイン)大統領は25日、大統領府青瓦台で中央災害安全対策本部の会議を開き、首都圏以外の地域の「社会的距離の確保」のレベルを27日から第3段階に引き上げる方針を明らかにしました。
韓国では、夏休みシーズンを迎えて地方への人々の移動が増えたことによって、首都圏以外の地域で発生した感染者の割合は、感染者全体の35%を上回っています。
「社会的距離の確保」の第3段階では、カラオケなど不特定多数の人が利用する施設の営業が午後10時までに制限されるほか、食堂やカフェは午後10時以降は店内での飲食が禁じられ、テイクアウトと出前だけが認められます。
また、文大統領は、首都圏での「社会的距離の確保」の措置が最高レベルである第4段階を、当初の7月25日の期限から8月8日まで2週間延長したことについて、「たいへん申し訳なく、残念な気持ちだ」と述べました。
そのうえで、「ここ2週間の厳しい措置によって感染拡大を抑えることはできなかったが、感染者の急速な増加をある程度抑制できた」とし、「首都圏の第4段階の延長は、感染拡大を確実に阻止するための措置だ」と強調しました。